辻村深月の『傲慢と善良』は、人間の内面を深く掘り下げた作品です。人間関係の微妙なバランスや心の葛藤をリアルに描き出し、多くの読者に衝撃と感動を与えています。近年では当たり前になっているアプリ婚活。マッチングアプリから始まるストーリーは実にリアルで、結婚や婚活を考える30歳前後の女性に痛いくらいに刺さりまくる一冊です。
傲慢と善良・映画化!
2023年大ベストセラーの傲慢と善良は2024年9月27日に公開されます。藤ヶ谷太輔、奈緒がダブル主演を務めます。

傲慢と善良あらすじ
『傲慢と善良』は、マッチングアプリで出会った婚約カップルのお話です。ある日行方不明になった婚約者の真美を探し始めた架は、彼女の過去を知ることになります。真実の失踪に隠された真実とは、、
傲慢と善良レビュー
キャラクターの心情描写が丁寧に描かれていて、架が失踪した婚約者を探す前半パートが刺さる読者はきっと多いでしょう。架は失踪した真実を探すうちに彼女の過去に向き合いながら真美が関わった人たちに出逢いますが、本当に婚活市場にいる人に刺さることばかり。
婚活がテーマになっていますが、なぜ婚約者は姿を消したのか、どこにいるのか、ミステリー要素も含んでいるため先が気になってしまう一冊です。
恋愛においてだけでなくても、自分にとっての善良な行動が時にはある人にとっては傲慢に見えることも。「傲慢」「善良」それぞれの言葉の意味についても考えさせられます。
まとめ
『傲慢と善良』は、婚活市場にいる人に特におすすめです。また、辻村深月のファンや、感情豊かな物語を求める人にも満足いただけることでしょう。
大人気のこの本を読むことを楽しみにしていた私はまさにアラサー女性で、この本が刺さるターゲット世代であると思うのですが、、、婚活をしていないからなのか、実はそこまで刺さらなかったです。
私自身は結婚=ゴールだとは思っておらず、どうしてそこまで結婚に必死になるのだろう。まずはパートナーの存在に頼らなくても、恋人の有無に関わらず自分自身が幸せな状態にならないと!この主人公はもっと自立するべき!と思ってしまいました。しかし失踪した真美のように感じている女性が日本にはきっと多いことも納得できるし、だからこそこれだけ注目されているのだと思います。
前半パートは面白く読めるのですが、主人公たちに感情移入しきれなかったからなのか私にとってはあまりしっくりとくるラストではなかったですが、読者の方それぞれの捉え方があります。
他者との関わりについて考えさせられる一冊です。

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